廣峯神社/姫路市/恵比寿社玉垣工事
梅雨入り後1週間で梅雨明け宣言。その後、あまりの暑さになかなか大変な日々が続いておりましたが、今週に入り、恵みの雨か、畑の作物も喜んでいるようです。(笑)

少し曇り気味の空 いつもより少しマシです
さて本日は、姫路の街を見下ろす廣峯山に鎮座まします廣峯神社にあります、恵比寿社の玉垣工事をさせて頂きましたので、そのご報告をさせて頂きたいと思います。

随神門です
今からおよそ二千有余年前の弥生時代。 崇神天皇が国を治められていた頃に、素戔鳴尊と五十猛尊を白幣山に祀ったのが廣峯神社の起源だそうです。

国の重要文化財の拝殿です
社伝では神宮皇后が三韓征伐に出兵される途中でこの地に寄られ、白幣山(廣峯神社がある山)に登り、素戔嗚尊に皇軍の勝利を祈ったとあります。

令和元年(2019年)に創建された官兵衛神社です
この石工事も弊社が担当させて頂きました
また、全国にある牛頭天王の総本宮とされる、由緒正しき神社であります。 貞観11年(869年)には、当社から平安京の祇園観慶寺感神院(現在の八坂神社)に牛頭天王(素戔嗚尊)を分祠したとする説があり、貞応2年(1223年)の文書にも「祇園本社播磨国広峯社」とあるそうです。 すごい歴史ですね。

春に行われるお田植え祭です
また廣峯神社には、『九星詣り』というここ独自のお参りの仕方があります。
参拝の作法は、最初に表の拝殿で日頃のご神恩(神様のおかげ)に感謝を申し上げてから、次に本殿裏に回って個人的なお願い事を祈ります。 この裏詣りが九星詣りです。

境内にある『地養社』です
ここも弊社で工事をさせて頂きました
陰陽道を用いた九星の守護神にお祈りする廣峯神社独特の参拝方法で、本殿裏には一白水星から九紫火星までの九星の守護神が鎮まっておられ、運命星の穴に向かって願い事を
三回ささやくと願いが叶うとされています。
皆さんもぜひ一度、九星詣りに挑戦されてはいかがでしょうか。
さて弊社は、その境内にある恵比寿社の整備工事のご依頼を頂き、昨年、工事をさせて頂きました。
姫路市にある多くの神社の中でも、総社(射楯兵主神社)と並び称される有名な神社で、その工事を弊社が承ることが出来、身の引き締まる思いで工事をさせて頂きました。

工事前の写真です
社殿の周囲の構えから工事をさせて頂き、玉垣・灯篭など大きな工事をさせて頂きました。
廣峯神社は、姫路市の重要文化財であるため、工事前には姫路市の文化財課に工事申請をして、現地調査の後、工事許可を頂いて現場工事に入りました。

恵比寿社工事前です
木でも石でも職人さんは皆さん同じ気持ちで工事をされていると思いますが、特に石は、何十年、何百年と構築物が残っていくため、一般のお客様の工事でも基礎工事からしっかりと行い長い年月の間の風雨にも耐えられるよう、細心の注意をもって工事に臨ませて頂いております。

工事完了後です
また今回の廣峯神社様は、姫路でも指折りの有名な神社であり、千年を超える歴史を誇る神社でもあるためその思いはなおさら強く、大きな名誉を感じるとともに非常に気の引き締まる思いで工事に携わらせて頂きました。

正面参道より
今回の工事で特に苦労したのは、境内地に傾斜があり、その傾斜も一定でない為、高低差が複雑だったことです。
また、境内地の形も方形ではなく、いびつな形であったため、すべてを違和感なく納めるために、設計に非常に苦労しました。

今回 設計させて頂いた灯篭です
灯篭の形は、神社の正面にある大きな木の灯篭の形をもとに設計させて頂きました。
完成後は、神社の方にも、氏子の皆さんにも非常に喜んでいただき、いい仕事ができたことを非常に嬉しく感じました。
皆さんも姫路に行かれた際には、是非一度廣峯神社さんにお参りください。 それでは今日はこの辺で。